狂い咲きサンダーロード  ウラ話

「ケロス」について

劇中で「ケロス」と言う言葉が数回出てくる。
スーパー右翼本部での講義中に「ケロスの脅威が・・・」「ケロスを中心にしていた共産圏が・・・」と発せられるシーンと、
同じくスーパー右翼が街頭演説をしているシーンで「ケロスが」と発せられている。

「ケロス」とは「露助(ろすけ)」を言い換えた言葉で、
「露助」とは、ロシア人のことを指し、侮蔑的意味のある差別用語とされている。

もともとはロシア語の形容である「ルースキー」が「ろすけ」となまったものと言われており、
侮蔑的な意味はなかったようだが、時代の中でロシア・ソ連との戦争を含む確執が強まるとともに
「露助」が差別的意図を持つものとして考えられ、
現在は公の場では使用することがははかられるものとなっている。

それにより、劇中での「露助」の表現を「ケロス」と変えたものと考えられる。






アルミホイルを巻いたバイクについて

冒頭で、火山のすそ野にアルミホイルを巻いたバイクが転倒しているシーンがある。
また、同じものと思われるが、ラストシーンにもこのバイクが出てくる。
タンクとリアカウルの部分にアルミホイルが巻かれているのだが、
なぜそのようなことをしたのか、バイクの装飾として巻かれたものとは考えられない。

その件について、
「予算が限られており、バイクの台数に限りがあったため、
 一台のバイクを別のバイクに見せるためにアルミホイルを巻いた」との見解が出されている。







リマスター版ブルーレイの発売について

紛失したと考えられていた「狂い咲きサンダーロード」のオリジナルネガが、
某所の倉庫で発見された。
そのネガをもとにしてリマスター版を作ろうとの動きが起こり、
資金を集めるためにクラウドファンディングのサイトで支援を募った。
募集開始より12日目に目標金額の400万円を達成、計画が実現にいたった。
この日数は、国内実写映画史上最速となる記録であり、
「狂い咲きサンダーロード」を愛する方がいかに多いかを示している。

リマスター版ブルーレイは、2016年11月に発売され、
この名作をより鮮明な映像で後世に残すことが可能となった。

狂い咲きサンダーロード オリジナルネガ・リマスター版【Blu-ray】 [ 山田辰夫 ]



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